来年１月から相続税が増税になりますが、有効な対策の１つが生前贈与です。
ではどれぐらい贈与すればいいのでしょうか。

＜ステップ１＞

　よく言われるのが贈与税の基礎控除額である１１０万円。
これなら贈与税が０円なので現金贈与であればコストは０です。
贈与の事実を明確にするためには、手渡しより振込み、１１０万円ピッタリより＋αが望ましいです。
＋αというのは例えば１２０万円贈与して贈与税を１万円払う、あるいは１１１万円贈与して贈与税を１，０００円払うことを指しています。
税務署に申告が必要なので少し手間ですがこうすることで確実に贈与したという証拠が残ります。

　１１０万円で効果あるの？と感じる方もおられるかも知れませんが継続することで効果は大きくなります。
１１０万円を３人へ贈与、これを１０年続ければ無税で３３００万円の財産が減ります。

「現金を贈与したらすぐにムダ遣いするのでは」と心配される方もおられます。
その場合はすぐに現金化しにくい株式や保険で贈与するのも有効です。
特に同族会社の株式は時価が下がっている時が贈与のチャンスです。

ステップ２以降は明日へ続きます。