こんな経験ありませんか?
「欲しい車があると街中でその車ばかり見かける」
「ラッキーカラーが赤色と朝聞くとやたら赤色が目につく」
意識していると関係する情報が自分のところにやたら舞い込んできます。
これを心理学用語で『カラーバス(color bath)効果』と言うそうです。
相続税を生業にしているので新聞や雑誌で毎日のように相続に関する記事が出ているように感じます。
それだけにこの「あさびじ」でも相続税増税の話をあんまり書くとくどいかなと思ってました。
ところが…先日の飲み会の席での会話
「相続税上がるらしいね。もう上がったの?」
「いえ来年からです」
「じゃあ今年のうちに贈与した方がいいの?」
あれ、意外に相続税増税の情報は浸透してないんだと思いました。
相続税の基礎控除が下がって対象者が増えるといっても消費税に比べるとあまり馴染みがないのでしょう。
前置きが長くなりましたが「今年のうちに贈与した方がいいの?」という質問への答えは「No」です。
なぜかと言うと確かに相続税は増税ですが贈与税は減税になるからです。
具体的には20歳以上の子や孫が直系尊属(父母・祖父母等)から贈与を受けた場合の税率が下がります。
例
500万円贈与:改正前の贈与税53万円⇒改正後48.5万円(▲4.5万円)
1000万円贈与:改正前の贈与税231万円⇒改正後177万円(▲54万円)
住宅取得資金の贈与も拡充されそうですので大きめの贈与をお考えの方は来年まで待ってもらった方がいいかも知れません。