消費税の中間申告制度

posted by 2014.02.27

昨日の続きで消費税の中間申告について見ていきます。

(1)予定申告と中間申告の違い
(2)従来の中間申告制度
(3)新しい任意の中間申告制度
(4)適用時期

 

(2)従来の中間申告制度

① 前年の消費税が48万円(地方消費税込みで60万円)以下

中間申告の義務なし
確定申告による年1回の申告。

 

② 前年の消費税が48万円超400万円(地方消費税込みで500万円)以下

中間申告1回、確定申告1回の合計2回の申告

3月決算法人の場合の例
・中間1回目… 9月末+2ヶ月 ⇒11月末
・確定申告 … 3月末+2ヶ月 ⇒ 5月末

 

③ 前年の消費税が400万円超4800万円(地方消費税込みで6000万円)以下

中間申告が3回、確定申告1回の合計4回の申告

3月決算法人の場合の例
・中間1回目… 6月末+2ヶ月 ⇒ 8月末
・中間2回目… 9月末+2ヶ月 ⇒11月末
・中間3回目…12月末+2ヶ月 ⇒ 2月末
・確定申告 … 3月末+2ヶ月 ⇒ 5月末

 

④ 前年の消費税が4800万円超

中間申告が11回、確定申告1回の合計12回の申告

3月決算法人の場合の例
・中間1回目… 4月末+3ヶ月⇒ 7月末(ここだけイレギュラー)
・中間2回目… 5月末+2ヶ月⇒ 7月末
・中間3回目… 6月末+2ヶ月⇒ 8月末(以下11回目まで同じ)
・確定申告 … 3月末+2ヶ月⇒ 5月末

中間1回目は普通に考えると6月末ですが、前の決算との期間が詰まっているため、後ろに1ヶ月ずれます。
そのため7月末の予定納税が倍になるので資金繰の上では注意が必要です。

つづく