忘年会シーズンの真っ只中。
二次会、三次会と続いてタクシー帰りになることもあるかと思います。
この場合のタクシー代は交際費に該当するのでしょうか。
結論としては、接待されてる時は「旅費交通費」 、接待する側は「交際費」になります。
交際費の定義はこうなっています。
「交際費、接待費、機密費その他の費用で、法人が、その得意先、仕入先その他事業に関係のある者等に対する接待、供応、慰安、贈答その他これらに類する行為のために支出するもの」
① 接待されている時
定義に照らし合わせると得意先を接待するという行為のために支出したものでないため、旅費交通費でOKとなります。
② 接待している時
接待する側であれば、次のすべてのケースが交際費になります。
・お客様を自宅まで送り届けるタクシー代
・自社の社員が自宅まで帰るタクシー代
・接待の会場へ向かうための電車代
これらはすべて”接待に付随する費用”として交際費になります。
実務上は電車代までは区別するのは大変ですし、調査でも特別に指摘されることはあまりありません。
ただしタクシー代は金額的に目立つので調査の際、チェックされるケースが多いです。
感覚的には「接待する側こそ気も使うし仕事じゃないか」と言いたいところです。
仕事で遅くなった場合のタクシー代は旅費交通費になるので、接待した後に会社に戻って仕事をすれば旅費交通費でいいことにはなります。