当事務所では相続税の計算の中で土地を評価する際、どんなに完璧で新しい図面があったとしても必ず現地の測量に行きます。
これは図面に表れない土地の弱点を見つけて土地の評価を下げるのが目的です。
土地を売るときは、いかに素晴らしい土地かということをアピールしますが、相続税を計算する時は逆です。 いろいろケチをつけて土地の評価を下げて相続税を安くします。
例えばこんなことにケチをつけます。
・すごい段差があって使いづらい。
・図面とは違う使い方をしている。
・越境している、あるいは越境されている。
・近隣に墓地など土地の価値を下げる要因がある。
・道幅が車が通れないほど狭い。
・道が行き止まりになっている。
・ポールが立っていて車が通れない。
などなど挙げだすとキリがありません。
同じ土地は存在しませんし、時の経過によって状況が変わることもあります。
「事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ!」
という名言がありますが、さしずめ
「相続は事務所で評価するんじゃない、現場で評価するんだ!」
といったところです。