「良い戦略、悪い戦略」

posted by 2013.04.30

 思い起こせば5年前、税理士試験に合格したその日の夜、某氏との会話。

某 「どうすんの?独立すんの?」
私 「うう~ん、まあ、いつかは自分の事務所を持てたらええかなあ」
某 「じゃあ独立するとして、自分は何が得意なん?何が出来るの?」
私 「ええ~と、得意というか、まあ、申告書を書いたりは出来るけど…」
某 「そんなん、税理士なら誰でも出来るんやろ。そんなんで勝てるん?」 

「税理士」になるための勉強が終わったと思ったら、今度は「勝てる税理士」になるための勉強が始まりました。

勝てる税理士になるためには、お客様である社長に喜んでもらえばいい。社長が喜ぶ瞬間、それは売上が伸びたとき。じゃあそれをお手伝い出来ればいい。そんな単純な理由から、マーケティングとか競争戦略の本をよく読みます。
今回読んだのは 『良い戦略、悪い戦略』 (リチャード・P・ルメルト 日本経済新聞出版社)

理屈ばっかり詰め込むのは良くないのですが、経験を積みたくても実際に戦略を練る機会というのはなかなかありません。そんな訳で、ケーススタディというか、疑似体験というか、この手の本を読むときは、事例がたくさん載っているかどうかで選んでいます。
本書は、良い戦略だけでなく悪い戦略についても事例が豊富なので、他人の不幸が大好きな方には特にお勧めです。
(つづく)