高齢化に伴う医療費や介護費用の増加により、”社会保険料は上がるもの”という諦めに似た感じもありますが、この4月から下がるものがあります。
① 健康保険料(協会けんぽの場合)
都道府県ごとの医療費に応じて保険料率は決まりますが、増18、横ばい5、減24と約半分の都道府県で下がります。
なお近畿では滋賀以外で上昇していて、上昇幅は0.02~0.04%です。
② 介護保険料(協会けんぽの場合)
全国一律で1.65%⇒1.57%に下がります。
①と合わせて考えると大阪の場合、労使計で11.78%⇒11.74%へ下がります。
③ 国民健康保険料
4月から運営主体が市町村から都道府県に移ります。
これに伴い、保険料が上がることが懸念されていましたが、国の支援金が3400億円に倍増することにより、54%の市区町村で下がります。
④ 国民年金
自営業者が加入する国民年金については4月から月額16,490円⇒16,340円へ150円下がります。
これは財政の好転ではなく賃金の低下によるものです。
⑤ 厚生年金(協会けんぽの場合)
2004年から上がり続けてきた厚生年金は去年18.3%で値上げが打ち止めとなったので今年も変わらず18.3%です。
税金投入の増加や賃金低下で保険料が下がっているものもあるので素直に喜べない部分もありますが、手取りが増えるというのは景気の下支えになりますし、家計としてはありがたいところです。