年末調整リターンズ ⑤配偶者控除

posted by 2016.12.5

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 すったもんだの配偶者控除ですがどうやら年収要件が103万円⇒150万円への増額で決まりそうです。
詳しくは8日にまとまる税制改正大綱の発表があってから見ていくとして、まずは今年の年末調整で使う現行の制度を見ていきます。

 

 配偶者がパートやアルバイトの場合は、収入によっては配偶者控除の適用が考えられます。

 収入の基準は【年収103万円】がよく知られるところですが、正確には【合計所得金額が38万円以下】です。
その年の収入が給料だけなら額面で103万円以下であれば、合計所得金額が38万円以下になります。
もう少し詳しく言うとサラリーマンの経費である給与所得控除が最低でも65万円あるので、「103万円-65万円=38万円」という計算になります。
月額でいうとだいたい毎月8万5千円。

給料ではなく事業収入の場合は収入ではなく、儲けが年間38万円以下であれば配偶者控除が受けられます。

 

 では配偶者控除でどれだけ税金が安くなるのでしょう?

夫の年収が600万円の場合、所得税で7万6千円(税率20%)、住民税3万3千円(税率10%)の合計10万9千円安くなります。

 

 改正により配偶者控除や配偶者特別控除の収入上限、夫側の所得制限も変わり、税金の損得も大きく変わるので働き方にも変化が出てきそうです。