主婦にも退職金

posted by 2016.07.22

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 運用成績によって将来もらえる年金額が変動する『確定拠出年金』が2017年1月から変わります。

 確定拠出年金には『個人型』『企業型』があり、変わるのは『個人型』です。
従来『個人型』に加入できるのは自営業者や企業年金がない会社の社員だけでした。
改正により主婦、公務員、企業年金に入っている会社員も加入できるようになります。

 

 普通はこのあと加入者の違いによる上限、節税効果、加入にあたっての注意点といったことを書いていきますがそれは次回以降に譲るとして今回は主婦が加入できるという点に着目してみます。

 専業主婦の場合は所得がないので所得税や住民税の毎年の節税効果はありません。
ただし60歳以降に一時金として受け取る際には税務上”退職金”という扱いになり退職金の税優遇が受けられます
具体的には退職所得控除として掛金を払った期間に応じて20年までは1年当たり40万円、20年超なら1年当たり70万円を受け取った退職金から控除できます。
さらに控除後の金額を1/2できるので所得税住民税は大幅に安くできます。

 

 へそくりで貯金しておくぐらいなら確定拠出年金として掛けておけば受け取る時に税金がかからないケースが多いので実質的に非課税で運用できることになります。
また気分的にも主婦業の退職金としてもらったというのも悪くないかなと思うので主婦の加入も増えていくかも知れません。