こんな土地はイヤだ

posted by 2013.10.21

 土地を売るときは、いかに素晴らしい土地かということをアピールしますが、相続税を計算する時は逆です。

いろいろケチをつけて土地の評価を下げて相続税を安くします。 その例を紹介していきます。

題して「こんな土地はイヤだ」

 

第1回は「うなぎの寝床」(奥行価格、奥行長大、間口狭小)

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間口が狭く奥行が長い土地のことを”うなぎの寝床”と呼んだりします。

京都などに多く風情はありますが、使い勝手はもう一つ。

建て方や間取りも制限されますし、貸すにしても一人にしか貸しづらい。

このような土地には3種類の減額率を用います。

 

①間口狭小補正率

間口の狭さに応じて1~20%減額。普通住宅地区で間口が4m未満なら10%減額。

 

②奥行価格補正率

奥行の長さに応じて1~20%減額。普通住宅地区で奥行が30mなら2%減額。

 

③奥行長大補正率

間口と奥行の合わせ技でいかに長細いか判定。奥行÷間口の値に応じて1~10%減額。普通住宅地区で奥行30m÷間口3m=10で10%減額。

 

例:路線価20万円、90㎡の土地

a) 正方形の場合

20万円×90㎡=1800万円

b) 間口3m、奥行き30mの場合

20万円×0.98×0.9×0.9×90㎡=14,288,400円

この例のうなぎの寝床の場合、評価が約2割安くなりました。

明日は「形のいびつな土地」を見ていきます。