相続税の土地評価は路線価を基準に行ないますが、路線価はきれいな四角形の土地を前提にしています。
ではこんな土地は?
形のいびつな土地を「不整形地」と言いますが、長方形の土地に比べると明らかに価値は低そうです。
その度合いをどうやって測るかというと「かげ地割合」を使います。
- まず土地の周りを長方形で囲います(想定整形地)。
- かげ地を求めます。評価するいびつな土地の面積が90㎡、想定整形地が120㎡とすると差の30㎡が「かげ地」になります。図で言うと実線と点線の間の部分です。
- かげ地割合を不整形地補正率表に当てはめます。割合は30㎡÷120㎡=25%になるので表で見ると普通住宅地区であれば8%減額されます。 不整形地補正率表に当てはめる場合には地区や面積も関係します。
不整形地補正率は1%から最大40%まで減額の幅がありますのでかなり評価は変わってきます。
「こんな土地はイヤだ」で昨日から始めましたが、愛情を持って接する立場からすると土地に対して失礼な物言いだったなと思い、題名を変えました。
明日は「八方ふさがりの土地」を見ていきます。