おかしな?VAT

posted by 2013.04.4

 イギリスをはじめEU諸国で実施されている付加価値税(VAT:Value Added Tax)は、日本の消費税に相当します。標準税率はイギリスでは20%、EU諸国では欧州理事会指令に基づき15%以上と日本に比べて高く、これを消費税率引き上げの根拠とする向きもあります
 しかし、イギリスを例に取ると生活必需品には3段階の軽減税率が適用され、食料品や新聞雑誌及び電車バスなどの交通費はゼロ税です。また医療や教育、郵便は非課税となり課税されません。気代と家庭燃料には 5%の軽減税率が適用されます。つまり日常生活で、あまり負担がかからないようになっています。
 ところが、食料品の中でも菓子類とアルコール飲料は標準税率が適用されます。そのため、チョコレートは菓子類で税率20%なのですが、ケーキはパン類でゼロ税率が適用されます。 何だか腑に落ちませんが、ケーキは小麦粉を使い焼くという過程を 経るためパン類に分類されるそうです。

ではチョコレートでコーティングされたお菓子は?

ケーキであればゼロ税率、チョコレート菓子だと標準税率が適用されることから裁判になったこともあるそうです。