何度でも言います。カタカナの「ト」です。 右上にある「負債の部」と、右下にある「純資産の部」の金額を合 計すると、左側の「資産の部」の金額と一致します。これは貸借対 照表が「企業資本の調達源泉とこれら資本の運用形態とを対照表示 したもの」であるからです。
(例)
株主から100ペリカ、銀行から100ペリカ、合計200ペリカ 調達しました。このうち100ペリカで営業用車両を買い、80ペ リカで商品を仕入れ、残り20ペリカは現金のまま、というところ で事業年度終了。
この時の貸借対照表は次の通り。 左側の資産の部は、「現金20、商品80、車両100、合計20 0」です。 右上の負債の部は「借入金100」、右下の純資産の部は「資本金 100」です。 負債の部と純資産の部の合計は200ペリカで、これは資産の部と 一致します。
大事な大事なペリカですから、「10ペリカほど行方不明です」な んてことは許されません。よって「企業資本の調達源泉」である右 側と、「企業資本の運用形態」である左側の合計額は一致します。
右側の「企業資本の調達源泉」のことを「総資本」と呼んだりしま す。要するに商売の元手です。この元手を使って利益を生み出すこ とが、即ち企業活動です。 儲けた金額が同じなら元手は少ないほうが利回りは高くなります。 そんな訳で、格付けアップ作戦その1は「総資本を減らす」です。
右側の「企業資本の調達源泉」のことを「総資本」と呼んだりしま
(つづく)