法人化のメリット・デメリット③

posted by 2015.11.18

何事にも陰と陽がありますが、法人設立にデメリットはあるのでしょうか。

<デメリット>

1.設立費用

設立には登記費用として30~40万円かかってきます。
なお設立には資本金も必要ですが、会社ができてしまえば使える”見せ金”であるため、この点はデメリットというほどではありません。

 

2.赤字でも税金発生

個人は赤字なら税額0ですが、法人は均等割として都道府県と市町村合わせて7万円は払わないといけません。

 

3.社会保険加入が義務

個人は小規模であれば社会保険は任意ですが、法人はたとえ自分一人の会社であっても社会保険に加入しなければなりません。
デメリットとは本来は言わないのかも知れませんが、負担が大幅に増える点は法人設立にあたって考慮しておく必要があります。

 

4.交際費の限度枠

以前は交際費のうち90%しか経費にならず、限度も600万円でしたが、今は100%経費になり、限度も800万円と広がったのでデメリットと感じなくなりました。

 

5.事務負担の増加

個人に比べ帳簿をきっちりしないといけないので事務負担は増加します。
また申告も複雑になるので自分でするのは難しく、税理士へ支払う費用も発生します。

 

 以上のようなデメリットは確かにありますが、メリットの方が上回れば法人設立を進めることになります。
どうしても節税メリットに目が行きがちですが、きっちりすべきところはきっちりして経営に対して覚悟を決める、という効果も期待できます。