よく聞かれます。
税金はどこを境に高くなるのか。
法人税、所得税、相続税、贈与税それぞれ違います。
一番分かりやすいのが法人税で、所得税、相続税、贈与税は階段状の超過累進税制なので徐々に上がります。
<法人税>
800万円が境界線です。
法人住民税や事業税を含めた実効税率で言うと800万円までが23.2%、800万円超で34.3%なので約10%変わってきます。(大阪市の場合)
10%は大きいので節税を考える場合、800万円を目安にされる方が多いです。
実効税率は自治体によって多少変わりますが800万円のラインは法人税の影響が大きいので大きくは変わりません。
<所得税>
去年までは税率は5%~40%の6段階でしたが、今年から45%が増えています。
ここに住民税が定率で10%乗ってくるので15%~55%になります。
半分超とは「お代官様殺生な(T_T)」という感じですがかつては93%なんて無茶な時代もありました。
所得4000万円超で55%になるのですがそのまま55%掛けるわけではありません。
税率が階段上に徐々に上がるので、5000万円の場合2750万円ではなく2270万4千円になります。
したがっていくらが境界線というのはあまりありませんがあえていうと税率が固定される所得4000万円超ということになります。
また会社経営をされている場合は、法人税との比較でどちらで払った方が安いかという観点になりますので、平均税率で35%あたりが境界線になります。
個人の所得で言うと1800万円付近になりますが、今後法人税が下がっていくことを考えるとこのラインは下がっていくと考えられます。
つづく