(前回までのあらすじ)
ピアノ教室をしている奥さんが確定申告をしていないことが発覚。
扶養控除、健康保険、家族手当はどうなる!?
A先輩 「どうしよー」
Y後輩 「ちなみに収入はどれぐらいあるんですか?」
A 「詳しくは知らんけど1人月5000円で10人ぐらいかなぁ」
Y 「ん!? てことは月5万円×12ヶ月で年間60万円。めっちゃ良心的ですね」
A 「そやねん」
Y 「それならまずは健康保険はセーフです。年収130万円未満なら扶養で大丈夫です。別で国民健康保険払わんでいいです」
A 「税金の扶養家族はあかんのちゃうの?」
Y 「所得が38万円以下なら扶養家族になれます。パートさんなど給料なら年間103万円、ピアノ教室みたいな事業なら経費を引いた儲けが38万円以下なら大丈夫です」
A 「でも60万円やで」
Y 「いろいろ経費がかかってるんちゃいます? 例えば光熱費や固定資産税(使用面積分)、研究費(CDやコンサート)、調律、ピアノの償却費、ガソリン代(一部)、茶菓子代、生徒の親御さんとの食事代なんかが経費になります。月2万円あれば年間24万円で60万円-24万円=36万円≦38万円で扶養の範囲に収まりますね」
A 「ほな家族手当は?」
Y 「家族手当の基準は所得税の扶養と基準が同じ会社が多いんで多分大丈夫でしょう。一応基準は確認しといて下さい」
A 「おーよかった! ほな何もせんでええんやね」
Y 「所得については指摘があれば立証しないといけないので領収書や収入の記録は残しておいて下さい」
A 「助かったわ。ありがとー」
Y 「じゃあ請求書送っときますね。300万円(笑)」
A 「あほかっ!」
というわけでさんざん脅した割には特に問題はありませんでした。
ただ税金や保険関係は「多分大丈夫やろ」とほっとくのでなく早めに相談することをお薦めします。
なおこのシリーズは事実を元にしたフィクションですので関係者の方は大目に見て下さいませ。