相続税でまず気になるのが相続税がかかるのかどうかという点。
その判定に使えるソフトが昨日から国税庁HPに公開されています。
「相続税の申告要否判定コーナー」で検索すると出てきます。
去年公開された「簡易判定シート」のバージョンアップ版です。
去年のもここで紹介しましたが、PDFしかないことと肝心な土地の評価などは自分で考えるしかないのがネックでした。
<今回の判定コーナーでの変更点>
・細かく入力できて専用のソフトに少し近づいている。
例えば土地は路線価で、保険は非課税限度額など
・保存して何度も呼び出せる
・お尋ねへの回答に使用できる
”お尋ね”というのは相続が起こったあと税務署から届く問い合わせ文書のことです。
全員に届くわけではありませんが相続税がかかるかも、という方には届きます。
相続税増税で基礎控除が下がったので以前より多くの方に届いているはずです。
このお尋ねに財産の内容を書いて提出するのですが、今回の申告要否判定コーナーで打ち出したものに氏名等を入力すればそのまま使えます。
なおお尋ねは申告書を提出する場合はあらためて出す必要はありません。
申告要否判定コーナーはあくまで申告が必要かどうかを判定するだけなので相続税は算定されません。
相続税の計算には各種特例が絡むのでかなり複雑になるためです。
そのためまずは目安として使っていただいて相続税がかかりそう!となったら税理士にご相談いただいたら結構かと思います。