消費税の経理処理方法として”税抜経理”と”税込経理”とがあります。
どっちが得なんでしょうか。
税抜経理:消費税を本体価格と区分して経理する方法
仕入 (仕 入) 6000 (現 金) 6480
(仮払消費税) 480
売上 (現 金)10800 (売 上) 10000
(仮受消費税) 800
決算 (仮受消費税) 800 (仮払消費税) 480
(未払消費税) 320
税込経理:消費税を本体価格に含めて経理する方法
仕入 (仕 入) 6480 (現 金) 6480
売上 (現 金)10800 (売 上) 10800
決算 (租 税 公 課) 320 (未払消費税) 320
どちらも税務署に払う消費税は320円、法人税を計算する上での利益も4000円で差はありません。
メリットとデメリットを見る前にまずなぜ経理方法が2つあるかという点です。
本来の消費税の考え方は税抜経理です。
預かった消費税から支払った消費税を差し引いてその差額を国に納めるのが消費税。
事業者では損も得もなく右から左へ消費税を渡していくイメージです。
ただ税抜経理はいちいち消費税を分けないとダメなのが面倒です。
そこでいっしょくたにできる税込経理も認められています。
その他のメリット、デメリットについては明日へ続きます。