確定申告の時期だけに税金に関するニュースが増えます。
そんな中に脱税の記事もあります。
「こんなんやってもばれるかんね。マジメに申告してね!」というメッセージなんだと思いますが、最近税理士が絡んでいる事件が立て続けにありました。
まさかマネする人はいないと思いますが、あかん事例として紹介しておきます。
① 架空の支払手数料計上
顧客であるパソコン関連会社社長と共謀し、架空の支払い手数料を計上。
3年間で法人税3400万円と消費税1900万円を免れた。
また不動産賃貸業者と共謀し、賃料収入の一部を除外するなどして3年で所得税約1700万円を免れた。
② 架空の赤字計上
知人の会社員について、架空の副業で赤字が出たように偽り、6年間で所得税計約600万円を不正に還付、脱税させた。
副業の赤字は他の黒字の所得と損益通算して還付が受けられる点を悪用したものです。
①②に共通するのは”架空”であること。
②にいたっては税理士資格まで架空でした。
帳簿上は何とでも書けますが、”架空”はちょっと調べればすぐ分かります。
事実はあるけど捉え方が違うのが”見解の相違”で”架空”とは全く別物です。
安易な節税もとい脱税話には乗らないようにしましょう。
今まで何も言われてないし、見つかりようがないから大丈夫、なんて豪語する人もいますが、それはたまたまであって少し目立てばすぐ調べられます。
そんなことに神経を使ったり、すり減らしたりするぐらいなら、前向きにまっとうに稼ぐことにエネルギーを使う方が健全です。