源泉徴収ありかなしか

posted by 2015.02.6

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 証券会社を通じて株を売買する場合、特定口座の源泉徴収に関して”あり””なし”が選べます。

確定申告をしていると、”あり”の方がほとんどですが、まれに”なし”の人もおられます。
これは何か意味があるのでしょうか。
メリットとデメリットで比較します。

 

<源泉徴収ありのメリット>

確定申告不要

申告しなければ所得にカウントされない。配偶者控除や健康保険の計算で有利

・確定申告してもいいので複数口座で赤字と黒字があれば申告して相殺できる

 

<源泉徴収なしのメリット>

年間利益が20万円以下なら確定申告不要で所得税かからない

 

 メリットを見る限り、どう見ても源泉徴収ありの方が良く見えます。

 

<源泉徴収ありのデメリット>

・年間利益が20万円以下でも必ず20.42%源泉徴収される

 

<源泉徴収なしのデメリット>

必ず確定申告しないといけない。

・確定申告するので所得としてカウントされ、配偶者控除から外れたり、健康保険が高くなったりする

 

 デメリットはメリットの裏返しでもありますが、ここでも源泉徴収ありの方がよく見えます。
なお、税金は20万円以下の申告不要の影響を除けば全く同じです。

 

 ではなぜあえて源泉徴収なしを選択するのでしょうか。

理由は税金や健康保険、手間の問題ではなく資金効率です。

源泉徴収ありにすると利益が出る都度、源泉徴収されます。
源泉徴収なしであれば何も引かれず、年1回確定申告で税金を払うことになります。

 

 その都度税金が引かれて困るのは日々株取引をするデイトレーダーのような方です。
いかに資金を回転させて多く売買するかが勝負ですので、元手がその都度減っていっては効率が悪化します。
そこで源泉徴収なしを選択することになります。

 

 たまに売買する方は源泉徴収ありで問題ありません。
当然、年間20万円以上儲けたいはずなので。