遺言は相続人に内緒で作ることも多いので、いざ相続が起こった時に遺言があるかどうかが分かりません。
一体どうやって探したらいいのでしょう?
昨日解説した遺言の種類は次の3つです。
① 公正証書遺言
② 秘密証書遺言
③ 自筆証書遺言
① 公正証書遺言
最も探しやすいです。
平成以降ぐらいに作ったものは公証役場のデータベースで全国規模で検索できます。
古いものは公証役場ごとに紙で保管されているので、作成エリア、作成年、番号がないと探すのが大変です。
ちなみに公証役場の数は全国で300ほどあります。
② 秘密証書遺言
①と同様、公証役場が関与しますが、作った事実しか情報として残らないので内容は分かりません。
原本については自宅などを探すしかありません。
③ 自筆証書遺言
自分で書いて保管しておくだけなので、自宅などを探すしかありません。
なお①②③共通ですが、信託銀行等が「遺言信託」として預かっている場合もあります。
つきあっていた銀行も確認しておくべきでしょう。
遺言に関しては「2つ出てきたらどうすんの?」とか「書き直したら前のはどうなるの?」といったご質問をいただくことがあります。
遺言の基礎知識については明日へ続きます。