パブコメってご存知でしょうか。
正式には「パブリックコメント」と言います。
ウィキペディアには「公的な機関が規則あるいは命令などの類のものを制定しようとするときに、広く公に(=パブリック)に、意見・情報・改善案など(=コメント)を求める手続」と書かれています。
例えば国税庁では現在、美術品の経費処理基準についてパブコメを募集しています。
<期間>
10/10~11/10
<応募方法>
電子政府の意見提出フォーム、FAX又は郵送等
<内容>
(現状)
①書画骨とうは原則、減価償却資産にならない。
②歴史的価値又は希少価値を有し,代替性のないものは,書画骨とうに該当
③美術年鑑等に載っているものは価値が高いので償却しない。
④1点20万円未満、絵画なら1号あたり2万円未満であれば償却できる。
(改定案)
①②変わらず
③廃止
④1点100万円未満であれば償却できる。絵画の号あたりの基準は廃止。
<適用時期>
法人は平成27年1月1日以後開始事業年度から、個人は平成27年分以後からその有する美術品等について適用する。
「有する美術品」ということは新しく買うものだけでなく前から持っているものも経費化できることになります。
このパブコメは減税の方向なので反対意見というよりは「100万円という基準はどうか」とか、「形式基準はもっとあった方がいい」とかそんな意見が出るのかも知れません。
興味のある方は一度電子政府のパブコメのページを一度のぞいてみて下さい。