クルマを買うと節税になる、とよく言いますがどれぐらい効果があるものでしょうか。
法人と個人によっても変わってきますので順に見ていきます。
<法人編>
≪減価償却費≫
車は固定資産に計上され、耐用年数に応じて償却費として経費になります。
耐用年数は乗用車で6年(0.333)、軽自動車で4年(0.500)です。
償却費は月数按分するので決算直前で買っても効果はあまりありません。
例
①3月決算で4月に200万円の乗用車を購入
200万円✕0.333✕12/12=666,000円
②3月決算で3月に200万円の乗用車を購入
200万円✕0.333✕1/12=55,500円
期首近くに買えば約1/3が経費になるのでそれなりに効果はあります。
≪個人の車の買取り≫
個人名義の車を事実上、仕事に使っているケースもあると思います。
こういう場合は会社で買い取ることで経費化が可能です。
名義についてはすぐ会社に変えるのがベターですが手間と費用がかかります。
車検までの間は個人名義のままという場合は、取締役会議事録などでその旨を確認しておくのがベターです。
保険については個人から法人に変えた場合、等級が振出しに戻ります。
保険名義が個人のままでも、使用者を法人にして支払も法人にするなど実質を法人にしておけば保険料を抑えたまま会社の経費にすることが可能です。
よく聞かれる質問として
「キャッシュで払うかローンかどちらがいいですか」
「ローンとリースではどちらが有利ですか」
というのがありますが、それは明日へ続きます。