国税庁からマルサ(査察)の活動状況が公表されていました。(https://www.nta.go.jp/kohyo/press/press/2013/sasatsu_h25/index.htm)
平成25年度は185件に着手して、そのうち告発されたのが118件(63.8%)
1件あたりの脱税額は9900万円。
平成21年度の1件当たりの脱税額は1.7億円だったので規模は縮小しています。
景気が低迷していた時期が長かったのでその影響もあるようです。
業種で多かったのは「クラブ・バー」「不動産業」「建設業」「情報提供サービス」「保険業」
実際の事例も公表されているのが興味深いです。
- クラブ・バーでホステスから源泉徴収したのに納めていない。
- 家族名義にしていた預金を相続財産にしなかった。
- 建物の売却収入を土地の売却収入と仮装して消費税を免れた。
- 従業員から源泉徴収した所得税をカジノ等で費消していた。
- 仕入代金を水増しして送金し、水増し分をバックさせていた。
- 税理士による脱税指南では架空の経費を計上していた。
脱税で得た不正資金の隠し場所としては
- 床下貯蔵庫の段ボールに現金を隠していた。
- ベッドのマットレスの下の紙袋に現金を保管。
まさに「マルサの女」の世界です。
仮装や隠ぺいなどの”嘘”で税金を多額に免れた人にはある日突然マルサがやってきます。
マジメに商売している方に「マルサ」が来ることはありませんのでご心配なく。