貸付金利はいくらが適正?

posted by 2014.05.20

 会社が役員従業員にお金を貸すことがあります。
この場合の利息をどうすればいいの?という質問をいただきます。
無利息だと役員や従業員への給与という扱いになってしまいます。
会社は営利を目的とする団体なので無利息はあり得ないという考え方です。
では何%が適正なのでしょうか。

 

①災害や病気などで臨時的に多額の生活資金が必要になった場合

無利息でOK
ただし「ある時払いの催促なし」だとあげたことになってしまうので常識的な返済をしてもらう必要があります。

 

②会社が銀行から借りてきてそのまま貸した場合

借りた金利と同じかそれ以上であればOK

 

③上記以外での貸付け

4.3%以上または会社の平均調達金利であればOK

 

4.3%は現在の金利と見合わないので平均調達金利を基準に考えます。
平均調達金利とは会社が外部からいくらの金利で資金調達をしているかということですが、借入金は金利も期間もバラバラです。
計算方法は合理的であればいいとされていますが例えば次のような方法があります。

 

<平均残高による方法>

年間の金利 ÷ 毎月の借入金の残高の平均

 

<加重平均による方法>

(A銀行の年間金利 ÷ 借入金合計)+(B銀行の年間金利 ÷ 借入金合計)

 

少々手間はかかりますが、あとで給与課税されないよう計算しておきましょう。