事実婚は損?

posted by 2013.06.22

  ライフスタイルの多様化でしょうか、夫婦別姓を望む方たちの間で、婚姻届を出さない「事実婚」が増えているそうです。ただ法律的な手続きを踏んでいない以上、法律の保護を受けられないケースがありますので、注意が必要です。

 まず社会保険ですが、こちらは婚姻届という手続きよりも実態を重します。健康保険法や厚生年金法では、配偶者の定義として「届出をしていないが事実上婚姻関係と同様の事情にある者を含む」あります。「夫婦としての共同生活を営んでいる」と認定されれば夫婦として扱われます。

 ところが税制では「婚姻届という手続きを踏んでいない以上、夫婦ではない」という考え方をします。実態などは一切考慮されません。所得税、相続税、贈与税など、個人が課税される税金には必ず偶者に係る優遇措置がありますが、事実婚ではこれらの優遇を受けることは出来ません。
ちなみに相続に関していえば、配偶者ではないのでそもそも相続する権利がありません。

事実婚に関しては「やさしい社会保険厳しい税金」と覚えておきましょう。