家族に給料を出すという意味では似ている「専従者給与」と「役員報酬」。
専従者給与は個人の経費、役員報酬は法人の経費ですが、それ以外にもいろいろと違いがあります。
<対象者>
① 専従者給与:生計一親族
配偶者のイメージが強いですが家計が同じ親族なら父母でも子どもでも対象です。
生計別親族は他人と同じ扱いになるので特に制限はありません。
② 役員報酬 :制限なし
原則、登記された役員であればどなたでもOKです。
<業務への従事>
① 専従者給与:その年の6ヶ月以上専ら事業に従事。
専従しているのが条件なので廃業など特殊な事情がない限り、過半である6ヶ月以上従事することが要件です。
また専従である以上、副業はよほど軽微なものでない限り認められません。
例えば平日は専従している事業のお店で働き、日曜だけ自宅でピアノの先生をするなど本業に支障のない範囲ならOKです。
② 役員報酬 :特に従事期間の縛りなし
常勤役員であれば毎日出勤するのが通常ですが、非常勤役員であれば会社に行く日数が少なくても問題ありません。
副業についても特に制限はありません。
給料の決め方や支給方法、賞与などについては次回へ続きます。