消費税の軽減税率の行方に注目の集まった今年の税制改正大綱。
それ以外にも重要な内容がたくさんありますので順に見て行きます。
まずは概要として増税項目から。
<消費税>
・17年4月の10%引上げに合わせて軽減税率を導入
外食を除く食品は8%に据え置き。
経理処理は売上年5000万円を境に2種類に。
<法人税>
・外形標準課税課税拡大
付加価値割と資本割の引上げで赤字企業の負担増。
所得割は下がるので黒字企業は負担減。
・減価償却制度
建物附属設備と構築物の償却方法を定率法から定額法へ。
建築直後の税負担増加
・欠損金の繰越控除を制限
1年当たりの使用上限65%を段階的に50%へ引き下げ。
100%控除できていた時代と比較して倍の期間ががかる。
<地方税>
・耕作放棄地の固定資産税増加
農地の特例が外れて税額は1.8倍に。
増税については法人税率の引き下げと消費税の軽減税率の財源をどこから捻出するかという観点で”取れるところから取る”という傾向も見られます。
消費税の軽減税率の財源はまだ見つかっていないだけに増税項目は今後も増える可能性があります。