近年、特にオリンピックを控える東京を中心に「タワーマンション節税」というものが流行っています。
どんな節税かと言うと時価と相続税評価の差を利用するもので、1億円で買ったマンションが相続時点で3000万円の評価になったりします。
すると7000万円には相続税がかからないので「現金で持つより得だし、貸せば収入も入るし、値上がりもするかも」というわけでブームになっています。
評価が下がるのには2つの要因があります。
- タワーマンションなので一部屋当たりの土地面積が少なく、都心の高い路線価の影響を受けにくい
- 建物の固定資産税評価額は購入額の4~6割に下がる
この要因は近年に始まったわけではなく、税法上は元々あった理屈です。
ただタワーマンションでしかも東京の不動産価格が上昇基調にあるため、より効果が大きくなっているという現状があります。
国税庁がサンプル調査したところによると平均で3倍の開きがあり、最大では7倍という事例もあったようです。
これは見逃せないということで先月10月29日に国税庁から記者発表がありました。
その内容はと言うと… (つづく)