前回、相続税の減税について取り上げましたが贈与税も平成27年から減税されています。
2つありますがどちらも高齢者世代に偏った金融資産を若い人に移転させて経済を活性化させようという意図があります。
<身内への税率を安く>
① 概要
20歳以上の方が父母や祖父母など直系尊属から贈与を受けた場合に税率が下がります。
② 税率表
③ 活用例
410万円までの贈与では従来と変わりませんが、それ以上であれば税率が下がります。
500万円であれば従来は53万円でしたが改正後の特例では48.5万円となり4.5万円減ります。
贈与は継続ですので3人に贈与を10年続けると135万円の差になります。
500万円の贈与と聞くと「そんなに多くは無理!」と思いがちですが税金の負担率としては9.7%と10%を切りますので相続税がかかる方は検討の余地はあります。
もう1点の相続時精算課税については明日へ続きます。