ベンツは中古の4ドアを買え!みたいな本がありましたが、あれは何を意味しているのでしょうか。
読んでいないのですが多分こんなことが書いてあると思われます。
・4ドア⇒2ドアのスポーツカーのようなものは社用車とは言えない。
・ベンツ⇒丈夫なので役員の安全が確保される。
・中 古⇒耐用年数が短い。
耐用年数が短いというのは早く経費になることを意味します。
乗用車の耐用年数は6年ですが、2年落ちの中古であれば残った耐用年数は4年になります。
正確には次のように計算します。
(法定耐用年数-経過年数)+経過年数✕0.2
(6年-2年)+2年✕0.2=4.4⇒4年(1年未満切捨)
定率法の場合、経費になる金額は次のように変わります。
新車(6年):200万円✕0.333=666,000円
中古(4年):200万円✕0.500=500,000円
新車の耐用年数である6年を経過したものであっても少しは価値があると保守的に考えて0.2を掛けます。
6年(法定耐用年数)✕0.2=1.2年⇒2年(最短でも2年)
2年の耐用年数は1.000なのでその事業年度の初めに買えば月数按分がないので全額経費になります。
通常の車であれ古くなると値段は下がっていきますが、古ければ古いほど価値のあるクラシックカーのようなものもあります。
例えば50年以上前のベンツ280SLという車だと1000万円近くするものもあります。
中古耐用年数の式に当てはめると2年になり、全額経費ということになりますが、こんなのありでしょうか。
古ければ古いほど価値が上がるものは骨董品と同じで一種の投資対象と判断され、減価償却はできないという理屈になります。
ただ骨董品か実用品かの線引きは難しいので、飾らずに実際に社用車として使っているのであれば、よほどのクラシックカーでない限り減価償却は可能であると考えられます。
ちなみに最初に書いた「2ドアはダメだが4ドアはOK」というルールはありません。都市伝説のようなものです。