税理士になるには試験以外にもルートがあります。
① 大学院修了
② 公認会計士・弁護士
③ 税務署OB
① 大学院修了(マスター)
・商学部等の大学院修了⇒簿記論または財務諸表論のうちどちらかを試験免除
・法学部等の大学院修了⇒税法のうち2科目を試験免除
平成14年以前は大学院に2ついけば4年で5科目すべてが免除になっていました。
改正により、会計科目でも1科目、税法科目でも1科目は試験に合格しないといけなくなりました。
② 公認会計士・弁護士
この2つの資格の保有者は申請により税理士登録ができます。
割合としては少なく、全税理士の1割ほどです。
公認会計士が独立開業する際に税理士の登録をするパターンが多いです。
ただし既存の税理士から反発があるようで研修を強制化するなど登録を厳しくする方向にあります。
③ 税務署OB
・10年勤務⇒税法3科目免除
・23年勤務⇒全科目免除
割合としては半数を占めていると言われます。
23年以上勤務してから独立するので、開業時の年齢が高く、税理士全体の平均年齢を引き上げています。
税理士の平均年齢は60歳を超えていて他の資格と比べても断然高いです。
ニュースでも度々一部の問題あるOB税理士の事件が報道されますが、既得権化しているため、①②のような見直しは進んでいません。
なお税理士登録するには、実務経験が2年必要ですが、これは試験合格者、②大学院修了者だけで、③公認会計士・弁護士は必要ありません。
税理士になるにはいろいろなルートがあります。
お客様で詳しい方の場合、「試験に合格した人がいい」と言われる方もいますが、税理士を選ぶ際にはあまり気にしてもらう必要はないと思います。
どうやってなったかより、『今どんな考え方でどう仕事に取り組んでいるか』の方が重要だからです。