「税込」「税抜」と言うと価格の表示をイメージしますが、経理方法についても「税込経理」と「税抜経理」があります。
<特 徴>
税込経理:処理が簡単
税抜経理:正味の成績を表す
<計 算>
税込経理:すべて消費税込みで計算し、納める消費税は「租税公課」として経費にします。
例:売上10,800(うち消費税800)
仕入 5,400(うち消費税400)
租税公課 320
利益 5,080
器具 1,080(うち消費税 80)
税抜経理:消費税だけを取り出して納める消費税を計算。損益に消費税は影響しない。
例:売上10,000
仕入 5,000
利益 5,000
器具 1,000
仮受消費税800-仮払消費税480=納める消費税320
納める消費税はどちらでも同じ。
<利 益>
税込経理:消費税分膨れた状態で表示され、利益も大きく見える。
税抜経理:あくまで消費税は預かったお金なので損益には影響させない。結果として正味の損益が表示される。
<手 間>
税込経理:込み込みで計算するので簡単。
税抜経理:取り出して計算するので手間。
<どっち?>
税込経理:規模が小さい場合
税抜経理:規模が大きく正味の成績を知りたい場合
従来はこのような傾向がありましたが、増税で消費税のブレも大きくなるのでできるだけ税抜経理で処理するのがベターと言えるでしょう。