生命保険の照会制度

posted by 2024.05.24

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 生命保険契約は契約期間が長いものも多く、契約者が加入状況を伝えないまま亡くなったり、認知症を患ったりして、家族が生命保険契約の有無や内容を把握できない場合があります。

そういう場合、家族はどの保険会社へどういった請求が出来るか分からず、請求が出来ません。

そこで、生命保険契約の手がかりがなくて困ったとき、(一社)生命保険協会を通じて、42社へ保険契約の有無を一括照会できる「生命保険契約照会制度」があります。

 

1.利用できるケース

 契約者又は被保険者が次の状態になった場合に一定の人が照会できます。

<平 時>

死亡⇒法定相続人や遺言執行人等が照会可能

認知症等⇒法定代理人や任意代理人、3親等内の親族などが保険加入状況が照会可能

<災害時>

・死亡または行方不明(災害救助法が適用された地域で被災し、家屋等の流失または焼失等により生命保険契約に関する請求が難しい)⇒死亡または行方不明者の配偶者、親、子、兄弟姉妹が照会可能

 

2.費用

・平 時:1件3000円

・災害時:無料

 

3.手続き

・平 時:オンラインまたは郵送

・災害時:電話

 

4.注意点

 2週間程度で保険会社ごとに生命保険契約の有無が開示されますが、あくまで有無が分かるだけなので、契約内容については各保険会社へ個別に確認する必要があります。

 また財形保険契約、財形年金保険契約、支払いが開始した年金保険契約や保険金が据え置きになっている保険契約は照会の対象になりません。

 

 照会制度はあるものの手続きが煩雑で時間もかかるので、日頃から家族間で保険の加入情報を共有しておくことが重要です。