保険金と税 ① 個人のケガや病気

posted by 2019.02.4

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 昨年は本当に災害の多い年でした。節分も済んで今日は立春。
今年は災害の少ない年であって欲しいものです。

 災害やケガに関連して保険金を受け取られた方も多いと思います。
もうすぐ確定申告の時期ですので、受け取った保険金の税金の取扱いについて確認します。

 

 保険金の受け取りには様々なパターンがあります。

<受取人>
・個人/個人事業主/法人

<保険の対象>
・ヒト(生命保険)/モノ(損害保険)

<保険の事由>
・事故/満期/死亡/名義変更

<保険料負担者>
・契約者/契約者以外

<税金の種類>
・所得税/相続税/贈与税/法人税/非課税

 こう分類すると無限に組合せがありそうで混乱しますが、規則性はあるので順に見ていきます。

 

 まず最も分かりやすい【一般個人が受け取る損害保険金と給付金】です。

1.保険金の例
・入院手術給付金
・障害保険金
・所得補償保険金
・三大疾病保険金
・リビング・ニーズ特約保険金
・介護保険金 など

 

2.税金の取扱い
身体の傷害に基因して支払を受ける保険金及び心身に加えられた損害につき支払を受ける慰謝料その他の損害賠償金は非課税

・これはマイナスを補填するものであり、利益になる部分がないためです。

・保険とは異なりますが、高額療養費や高額介護サービス費の受け取りも非課税となります。

保険料負担者≠保険金受取人でも非課税です。

 

3.注意点
・受け取りが非課税であるため、対応する損失や経費からは保険金部分を除きます。

・例えば医療費控除を受ける際には、受け取った入院給付金や高額療養費は医療費から外されます(医療費を超える部分は非課税)。

 

 個人がケガや病気に関連して受け取るものはどう転んでも非課税と理解しておきましょう。