税を考える週間

posted by 2018.11.16

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 11月11日~17日は毎年恒例の『税を考える週間』です。
その歴史は古く、昭和29年に始まって時期や名称を少しずつ変えながら今日に至っています。

 国税庁HPによると、今年は「”くらしを支える税”をテーマといたしまして、国民各層・納税者の皆様に国民生活と税の関わりを理解してもらうことにより、納税意識の向上を図ることとしています。」だそうです。

 

 具体的な活動は次のようなものです。

① マスメディアを通じた広報
② 国税庁ホームページの活用
③ 講演会及び説明会等
④ 国税モニター座談会
⑤ 税に関する作文の表彰
⑥ その他(民間団体による講演会や税の作品展の開催)

 

 ②の国税庁HPでは動画が公開されているので観てみました。

 「国税の現場を目撃せよ」と題して、脱税疑惑のカリスマホスト、非居住者を装うベンチャー企業創業者など、様々な手法を駆使して納税を免れようとする悪質な納税者に国税調査官が立ち向かう様子が描かれています。
普段テレビで観る俳優さんも出ていて、お金をかけて本格的に作っている感じはします。
内容はリアルで勉強になる部分もあるのでご興味のある方はご覧下さい。

 

 また、この中では⑥に該当しますが、キッザニア(東京・甲子園)での税務署体験もニュースになっていました。
子どもたちが税の仕組みを学んだ後、税務署員になりきり、施設内のパン店や土産物店に税務調査へ行って、電卓を手に帳簿や消費税の申告書をチェックする体験ができるようです。

 

 キッザニアは子ども限定ですし、改めて税について考えようかと思っているところに、本屋で平積みされているちょうどいい本を発見。

 『教養としての「税法」入門』(木山泰嗣・日本実業出版社)

 題名は流行りに乗っかってますが、内容は弁護士出身の大学教授である方が書かれていて本格的です。
序章の武富士事件から始まり、なぜ税金は課されるのかといった根源的な問いもあって読み応えがありそうなので、面白い部分はまたご紹介していきます。