確定申告を電子で行なう人の割合は50%を超えているものの、税理士か税務署経由のものが多く、自分だけで完結させるにはまだ手間がかかります。
さらに電子申告の割合を高めるため、来年(平成30年分申告)から手続きが少し簡素化されます。
<現行の電子申告>
① マイナンバーカード取得
② 税務署に開始届出書提出
③ IDとパスワード取得
④ 国税庁HPからログイン(ICカードリーダライタ必要)
<来年からの電子申告>
≪マイナンバーカードあり≫
① マイナンバーカード取得
② マイナポータル又は国税庁HPからログイン(ICカードリーダライタ必要)
≪マイナンバーカードなし≫
① 税務署で本人確認してIDとパスワード取得
② 国税庁HPからログイン
また国税庁HPの確定申告コーナーにはスマホ専用のページが設けられます。
電子申告なのでたいていの添付書類は省略できて、申告書控えはPDFでスマホに保存できます。
ただし初年度はサラリーマンの医療費控除や寄附金控除など簡易な内容での申告に限定されそうです。
来年からの新方式でもICカードリーダライタを買うか、税務署に出向くかどちらかは必要なのでまだ手間は残ります。
2020年(平成31年分申告)以降は電子証明書をスマホに搭載して、ICカードリーダライタなしで申告できるよう準備が進められています。
ここまで来るとスマホのみで確定申告が完結します。
マイナンバーカードの普及率は11.2%と低迷しているため、確定申告を始め、発行のメリットを感じられるように普及策が進められているようです。