格付けアップ大作戦⑤

posted by 2013.03.15

~損益計算書は上を大きく~
 
 損益計算書の上の方の利益を大きく見せるには、①収益は上に持っていく、②費用は下に持っていく、ということになります。
 
<具体例その1> 営業外収益を売上高へ
本業に付随する収入を「営業外収益」で計上していませんか? 例えば、建設会社が不動産の賃貸を行っていることがよくあります。この家賃収入が営業外収益になっている場合は、売上高にしましょう。営業利益が大きくなります。 どこまでが売上高で、どこからが営業外収益か判断に悩むかもしれません。明確な基準はありませんが、定款の「会社の目的」に不動産賃貸業を追加しておけば問題ありません。
 
<具体例その2> 売上原価を特別損失へ
在庫を抱える商売をしていると、泣く泣く商品を廃棄しなければならないことがあります。このような場合は、売上原価ではなく「商品廃棄損」として特別損失に計上しましょう。売上総利益が大きくなります。
 
<具体例その3> 税金の取扱い
税金は基本的に「租税公課」という科目で販売費及び一般管理費に含めますが、例外として法人税、住民税、事業税の3つは「税引前当期純利益」の下に表示します。これが正しい処理方法なのですが、たまに「租税公課」に含まれている決算書があります。もったいないことです。正しく表示しておけば、営業利益が大きくなります
 
損益計算書編は今回で完結ですが貸借対照表編も後日掲載します。