年末調整リターンズ② 昨年からの変更点

posted by 2015.12.8

 昨年からの変更点ですが、今年は全くありません
猫の眼のように変わる税制にあっては珍しいことです。

あえて言うと扶養控除等(異動)申告書の様式が変わったことぐらいです。
どこが変わったかというと次の2点です。

① マイナンバーの欄を追加

② 国外居住親族への送金額の欄を追加

 

 これらはいずれも平成28年からの改正を見越したものです。
税務署から送られてくる年末調整の封筒には「平成28年分」扶養控除等(異動)申告書が入っています。
これは来年からの給与計算をする際に扶養家族の数を申告してもらうためのものです。
そのため平成28年1月の給料支払いまでに提出すれば結構です。
実務上は12月の段階で他の年末調整関係資料と共に集めます。

 

 変更点に戻ると② 国外居住親族への送金額は年末の時点での結果を書くものなので今の時点では書きません
②に関して今の時点ですべきことは、パスポートのコピーと戸籍等で国外居住親族を確認することと、送金明細をなくなさいよう依頼しておくことです。

 

 ① マイナンバーに関してもの年末調整では使わないので記入しなくても結構です。
ただ1月以降に退職した方の源泉徴収票にはマイナンバーを記入しないといけないので年内には集めておいた方がいいでしょう。
その際も書類の保存が複雑になるので扶養控除等(異動)申告書にはマイナンバーは書かずに別途保管することをお薦めします。
なお法人のマイナンバーは公開情報なので遠慮なく書いておいて下さい