残価設定型ローン

posted by 2015.10.15

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 残価設定型ローンで車を買う方が増えています。
何と言っても毎月のローン返済額が少ないのが魅力です。

どんな契約かというと3~5年後に「残価」を設定し、残りをローンで払うため支払額が少なくなる、というものです。
3~5年後に返却or購入orローン継続を選べる契約が多いです。

 

 数字を使って見ていきます。
単純化するためローンの利息は無視します。

例:300万円の車、3年後の残価120万円

① 購入時

(車 両)300万円 (未払金)300万円

② ローン支払い(月)

(未払金)5万円 (普通預金)5万円
⇒3年後のローン残高120万円

③ 減価償却(年)

(減価償却費)50万円 (車 両)50万円
⇒3年後の簿価150万円

④ a 返却

(未払金)120万円 (車 両)150万円
(売却損) 30万円

④ b 購入

(未払金)120万円 (普通預金)120万円

④ c ローン継続(月)

(未払金)5万円 (普通預金)5万円

 

 a の返却はお金が動きませんが売ったという扱いになり、簿価と残価との差額が売却益又は売却損になります。

 残価については走行距離の上限が決まっていて、当然事故をしないのが前提で、前提条件が変わると引き取る残価も下がります。

 

 なお残価設定ローンは当座は安く車を買えますが、他のディーラーへの乗り換えが難しくなります。
他のディーラーで買うためには一旦残価分を払って精算する必要があります。
また単純に返却するのも可能ですがその場合、次の車の頭金は別途用意する必要があります。
いろんなメーカーの車に乗りたい方にはあまりお薦めしません。