昨日は払っても経費になるとは限らない”発生基準”について書きましたが今日はクレジットカードでの支払いについて見ていきます。
早速ですが次のうちどのタイミングで経費にするのが正解でしょうか。
① カードを使用日 (例:6/24)
② カードの締め日 (例:7/15)
③ 引き落としの日 (例:8/10)
答えは「どれもOK」です
① カードの使用日
最も原則的な処理です。
使った日に(交際費)(未払金)という仕訳をきります。
ただしその都度計上するので手間なのと計上漏れがあれば未払金の残高と支払額が合わなくなります。
② カードの締め日
上記の例では7/15で締めたものは7月下旬にはカード利用明細が届きます。
それを見ながら7/15にまとめて(交際費)(未払金)というように計上します。
この方法であればもれなく、ある程度まとめて計上できます。
③ カードの支払日
最も簡単な方法です。
支払った日にカード利用明細を元にまとめて計上します。
②③は簡単ですが決算の際は①の原則通り、発生基準で計上する必要があります。
また②③の場合は、領収書を元にした経費精算とカードの引き落としとで二重に計上してしまうケースがあるので注意しましょう。
実務上は、期中は③の支払日で計上しておいて決算の時に利用明細を元に①の使用日に応じた分を拾って計上する会社が多いです。
ただ、より厳密に売上との対応関係を見るのであれば①の発生基準で計上することになります。
金額や内容の重要性を考慮して会社ごとにルールを決めればOKです。
また、会計的にはあまりよくありませんが決算をまたぐカード利用については利益の状況を見ながら計上を決めることもあります。