忘れた頃に”土地の1000万円控除”

posted by 2014.11.20

 リーマンショックで経済が大打撃を受ける中、様々な景気刺激策が税の世界でも繰り出されました。

 その一つが「土地の1000万円控除」

 

 どんな制度かというと個人が平成21年から平成22年までの間に購入した土地を5年以上置いて売った場合には、売却益から1000万円引けるというものです。

 景気が悪い時には底が見えなくて土地を買う人がなかなかいないので、税金安くするから買って下さい、そしてすぐに売られるとまた値段が下がるのでせめて5年は持って下さい、という趣旨です。

 この5年というのは、買った日からではなく年単位で計算するので、平成21年に買ったものは1月でも12月でも、平成27年1月1日以降に売れば、この特例の適用を受けられます
同様に平成22年中に買ったものは、平成28年1月1日以降に売れば適用があります。

 平成21年に買った土地を年末にでも売ろうかと思っている方は、どうせなら年明けにした方が税金が約200万円安くなります

 ただ税金のために契約のタイミングを逃しては意味がありません。
売った時期は「契約日」「引き渡し日」のどちらかを選択できるので、「引き渡し日」だけを年明けに持ってくるのも一つの方法です。