決算書の閲覧

posted by 2014.10.31

 会社の決算書は誰が見ることができるのでしょうか。

 会社法では「株主と債権者」は決算書などの閲覧請求ができるとされています。
仕入先など債権者から決算書の提示を求められるのは、会社法を根拠としていると考えられます。
株主については1株でもあれば可能で、3%以上あればより詳しい帳簿書類の開示を求めることができます

 

 では取締役執行役員はどうなるでしょうか。

 取締役に関しては会社法の規定はありませんが、業務の中に決算書の作成や他の取締役の業務執行をチェックすることが含まれるため、事実上請求は可能です。
つまり”見る側”ではなく”作る側”なので見れる見れないという話ではありません。

 これに対し、執行役員はあくまでも従業員であり、経営を監督することは業務に含まれないため、決算書の閲覧請求はできません

 なお上場会社はすべて決算書が公開されていますのでHPなどで見ることができます。
慣れるまでは見づらいですが読み込むと会社の姿が見えてきて楽しめますので、興味のある方はHPのIRコーナーを覗いてみて下さい。