今年も7月1日に路線価が発表されました。
路線価とは「相続税や贈与税の計算の基礎となる1㎡当たりの土地の価格」で公示地価(国土交通省)や売買実例を元に算出されています。
路線価は公示地価、固定資産税評価額と同様に、毎年1月1日を基準日としています。
<全国>
・全国平均では、国内外からの投資マネーや都市部を中心とする住宅需要、インバウンドなど複数の要因により、5年連続の上昇。上昇幅は+2.9%で2010年以降で最大
・都道府県庁所在地はバブル以来35年ぶりに下落地点なし。上昇率1位は福岡から通勤圏の佐賀市が+17.1%、2位はインバウンド人気で盛岡市が+13.0%
・トップは41年連続で東京・銀座にある「鳩居堂」前の銀座中央通りで1㎡あたり5336万円(前年比+11.0%)。
・都道府県別では36で上昇、8で下落。上昇は東京、沖縄、大阪、神奈川、佐賀が上位、下落は和歌山、徳島、新潟が大きく、昨年と似た顔触れ
・東京都23区では土地がなく供給が減少しており、マンション価格が高騰、平均1億3784万円(+18.5%)
・上昇率上位は海外でも知名度があるスキーリゾート地、長野県白馬村(+32.7%)、野沢温泉村(+31.3%)、北海道富良野市(+28.0%)
<近畿>
・近畿全体では3年連続の上昇で +3.2%
各府県別では大阪+5.1%、京都+3.9%、兵庫+2.4%、滋賀+1.3%、奈良0.1%、和歌山が▲0.5%、奈良は18年ぶりのプラス
・近畿トップは43年連続で「阪急うめだ本店」前で1平方メートルあたり2120万円(前年比+1.5%)
・上昇率1位は利便性からREITの需要も高い吹田市の江坂駅西側で+18.1%、2位はマンション需要が底堅い新大阪駅近く、3位はなにわ筋線への期待感もある難波駅近く。
・万博跡地での統合型リゾートへの期待から、中央線沿線など大阪市西区で上昇
インバウンド需要や都市部の再開発、堅調な住宅需要が牽引することで、地方都市にも上昇が広がっています。
今後の方向性としては、金利上昇への懸念はあるものの、主要都市や観光地を中心に地価の上昇が続きそうです。一方、需要の低い地域との「二極化・格差」はさらに進むとみられます。


