仕組み債とは

posted by 2026.06.9

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 前回は「仕組み預金」でしたが、今回は「仕組み債」について見ていきます。

 

 仕組み債とは、国債や社債などの一般的な債券にデリバティブ(金融派生商品)を組み込むことで特別な条件を持たせた債券のことを言います。

 超低金利の時期には高い利回りで人気を集め、販売する証券会社や地銀にとっても手数料で稼げたことから、2021年には4兆円以上が販売されました。
ところが、2022年の株価暴落により個人投資家が大損をするトラブルが続出しました。
そこで金融庁が規制強化に乗り出し、各社が販売停止したため、販売額や残高が激減しています。
ただし、ブームの時に購入した仕組み債が最近になって損失が表面化し、トラブルになっているケースもあります。
現在では一般の個人投資家向けの公募型の仕組み債の販売は激減していますが、富裕層や大企業向けに私募型の仕組み債の販売は継続されています。

 

 注意喚起の意味も含めて特徴や注意点をご紹介します。

 

<特徴>

利回りが高い(デリバティブ取引のリスクを投資家が負うため)

元本割れのリスクがある(株価や為替の動向により元本が8割減るリスクも)

 

<キーワード>

・ノックイン

 株価や為替があらかじめ定められた基準価格を下回ることを言います。
下回った場合には、償還額が元本割れしたり、下がった株式や投資信託そのもので償還(EB債)されたりします。

・ノックアウト

 株価や為替があらかじめ定められた基準価格を上回ることを言います。
上回った場合には、予定の満期を待たずに額面100%で強制的に投資終了となります。

 

<シナリオ>

株価暴落⇒ノックイン価格を下回り、元本割れ ✕

株価高騰⇒ノックアウト価格を上回り、早期償還。高い利息は短期間で終了 ✕

・横ばい ⇒設定範囲内で推移すれば、高い利息を最後まで受け取った上で100%元本償還 ◎

 

 債券と聞くと国債のような安全なイメージもありますが、仕組み債はハイリスクなデリバティブ投資ですので、勧誘された場合には、見た目の高金利に惑わされず、損失の最大額など内容を十分に理解した上で購入するようにしましょう。