「仕組み預金」という金融商品をご存知でしょうか。
仕組み預金とは、定期預金に「デリバティブ(金融派生商品)取引」を組み合わせることにより、一般的な定期預金よりも高い金利を受け取れるようにした特約付きの預金商品のことを言います。
2000年代にネット系の銀行が発売したのが最初で、当時が超低金利時代であったことから人気を集めました。
現在の残高は4000億円超にのぼりますが、この仕組み預金に関して苦情が増加しています。
仕組み預金には大きく2種類あり、一つは受け取る通貨が変わるタイプ、もう一つは満期時期が変わるタイプです。
前者は、例えば円で預けたとして、為替レートによって、円以外の通過に変わったりします。期間は1か月程度と短いものが一般的です。
後者は、期間は10年程度と長く、中途解約は原則不可、満期時期は銀行が決められるという特徴があります。
このうち、苦情が増加しているのは満期時期が変わるタイプです。
<例1 固定金利の場合>
・条 件:0.8%で10年
・預金者:他の金利が高い定期預金や株式に振り替えたい
・銀 行:満期時期は10年のまま
⇒中途解約するとペナルティがあるので引き出せないという苦情
<例2 変動金利の場合>
・条 件:1年目0.3%、2年目0.4%…10年目4%
・預金者:10年目まで持ち続けて4%の金利を受け取りたい
・銀 行:金利が上がる前に満期時期を前倒しすれば高金利を払わなくて済む
⇒高い金利を期待していたのにという苦情
苦情の増加を受けて、金融庁でも規制強化の方向で検討されています。
商品性そのものというよりも解約制限のリスクなどを顧客向けの説明資料に明記するよう求めるようです。
ちなみに税金に関しては、デリバティブが組み合わされてるとは言え、定期預金には変わりないので、普通の定期預金と同じく20.315%の源泉分離課税で、確定申告も必要ありません。


