安全性と金利アップから個人向け国債の人気が高まっていますが、来年からは法人でも買えるようになる見通しです。
<狙い>
・日銀が国債買い入れを減らしている中、安定消化するため
・マンション管理組合など安全な運用を目指す法人のニーズに対応するため
・拡大の対象は資本金5億円未満の非上場企業や学校法人などの非営利法人(予定)
<個人向け国債の特徴>
・利払:年2回
・金利:変動10年→0.84%、固定5年→0.83%、固定3年→0.66%(2025年5月)
・募集:月単位で毎月15日頃発行
≪メリット≫
・安全:元本保証(但し解約時には直近2回の利子が差し引かれます)
・利息:定期預金よりは高い利回り
・購入:1万円単位と少額から可能、多くの証券会社や銀行で購入可
≪デメリット≫
・換金:発行後1年間は原則中途換金不可
・利息:株式や投資信託よりは低い利回り
<税金>
・上場株式と似た取り扱い
・特定口座源泉徴収あり:確定申告不要(20.315%源泉徴収で完結)
・それ以外:利子は申告不要又は確定申告(申告分離)、譲渡益償還益は確定申告必要(申告分離)
・法人で購入した場合の税金はまだ分かりませんが、個人と同様に上場株式に似た取り扱いになると考えられます。
3~5年の定期預金の金利は上がってきているとは言え、0.3~0.6%程度なので安全運用を目指す法人には人気が出そうです。