エコカーへの優遇 ②

posted by 2021.06.29

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 昨日の続きでエコカーの優遇税制について見ていきます。

 前回の自動車重量税以外では、「自動車税環境性能割(旧自動車取得税)」「自動車税のグリーン化特例」とがあります。

 

2.税制優遇

② 環境性能割

<概要>
 自動車を買った時に1回だけかかる自動車取得税は消費税10%増税の2019年10月1日に廃止されましたが、「環境性能割」と名前を変えて存続しています。
なお、2030年燃費基準80%までの軽減は本来2020年9月30日までの制度でしたが、コロナ経済対策で2021年12月31日までに延長されています。

<100%減税>(~2023年3月)
・電気自動車
・プラグインハイブリッド車
・燃料電池自動車
・天然ガス自動車
・2030年度燃費基準85~120%達成
・クリーンディーゼル車

<1%⇒非課税>(~2021年12月)
・2030年度燃費基準75~80%達成

<2%⇒1%>(~2021年12月)
・2030年度燃費基準60~70%達成

<3%⇒2%>(~2021年12月)
・2030年度燃費基準60%未満

 

③ グリーン化特例

<概要>
 自動車税種別割については2019年10月1日から最大4500円引き下げられていますが、一定のエコカーについては新車登録の翌年分の自動車税が軽減されます(~2023年3月)
なおクリーンディーゼル車には軽減がありません。

<概ね75%軽減>
・電気自動車
・プラグインハイブリッド車
・燃料電池自動車
・天然ガス自動車
・2030年度燃費基準90%達成

<概ね50%軽減>
・2030年度燃費基準70%達成

 

 今回もややこしいですが、特徴をまとめると、

〇プラグイン以上のエコカーは全て軽減あり。
〇ハイブリッド等については2030年度燃費基準の達成度による。
〇軽減期間は3月までのことが多いが、12月、9月、5月もある。
〇乗用車、軽自動車、営業用で軽減の度合いが違う。

といったところです。

 

 車種だけでなく時期も関係してきて複雑ですが、購入の際は時期による見積もりを出してもらって比較するようにしましょう。