事業再構築補助金 ⑩ 審査ポイント

posted by 2021.04.8

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 事業再構築補助金の最終回は審査ポイントです。

 これまで書いてきた要件などの総まとめで、審査する上でのポイントを見ていきます。

 

1.適格性
・事業再構築要件:指針に示す事業再構築の5類型に該当
・売上高減少要件:▲10%、グローバル▲15%、緊急▲30%
・認定支援機関要件:確認書の提出
・付加価値額要件:3~5年で3%(グローバルV字回復枠は5%)増加する計画

 

2.事業化点
・事業実施体制:人材、事務処理能力、財務状況、資金調達が十分か
・マーケティング:ユーザー、市場ニーズ、マーケット、市場規模が明確か
・実現性   :価格や性能に優位性、収益性があるか。遂行方法やスケジュールが明確か。課題が明確で解決方法が示されているか
・費用対効果 :補助金による付加価値の効率的な増加、既存事業とのシナジーあるか

 

3.再構築点
・大胆さ   :異業種転換などリスクの高い思い切った再構築か
・コロナの影響:売上の著しい減少など再構築の必要性、緊急性が高いか
・選択と集中 :市場ニーズや自社の強みを踏まえ、リソースを最適化できているか
・地域貢献  :デジタル技術や新しいビジネスモデル構築で地域イノベーションに貢献するか

 

4.政策点
・政策への合致:デジタル活用、低炭素技術などにより経済成長を牽引するか
・V字回復  :コロナを乗り越えてV字回復できるか
・差別化   :ニッチ分野においてマーケティング、独自性、品質管理などで差別化し、グローバルに成長する潜在性があるか
・地域の成長 :地域の特性を活かし、雇用の創出や経済成長が期待できるか
・共同事業  :複数企業や大学などとの連携で高い生産性向上や経済波及効果が期待できるか

 

5.加点項目
・緊急事態宣言の影響があるかどうか

 

 A4で15枚以内の事業計画を作る際にこれらの項目をいかに多く、いかに深く盛り込んでいけるかが採択のポイントになってきます。
審査する側、お金を出す側の視点で具体的で実現性の高い計画を練っていきましょう。