連結決算と連結納税とグループ税制の違い

posted by 2013.05.10

連結決算連結納税グループ税制
言葉は似ていますがどう違うのでしょうか。

<連結決算>
グループ会社(株の20~50%保有)を1つの会社として決算したもの。
投資家などへの情報提供が主目的。
1つの会社と見るため親子会社間の取引は相殺して表示する。会計的には一体だが税金は別々に支払う。

<連結納税>
100%子会社、孫会社を親会社と一体として法人税の申告をすること。
黒字会社と赤字会社を通算して税金が払うのがメリット。赤字会社があれば税額減少。
親子会社間の取引は税務上相殺する。連結決算はしてなくてもよい。
連結納税できるのは法人税のみ。消費税や地方税は別々に申告する。

<グループ税制>
100%子会社、孫会社のグループ内での取引(不動産等の譲渡、寄附、配当など)による損益は税務上認識しない、というルール。
連結納税せずに別々の申告をしていてもグループ税制の計算は強制される。

まとめると、「連結決算」は上場企業による会計の情報提供、「連結納税」はグループ一体で申告できる制度、「グループ税制」はグループ内の収益費用を強制的に認識しない制度、ということになります。